「脂肪を燃やすためには有酸素運動をしなければいけない!そして、有酸素運動は20分以上続けなくてはいけない!」ということを聞いたことのある人は多いかもしれません。

果たして、これは本当なのでしょうか?

先に結論から言いますと、嘘では無いけど必ずしも本当ではない、ということになります。

つまり、有酸素運動をしないと脂肪の消費が全くないわけでもないし、有酸素運動を19分しかしなかった場合でも脂肪が消費されないわけではありません。

この部分をかいつまんで話すと以下の通りです。

  • 運動を開始した時点では、無酸素運動が主に行われ、酸素が無くてもエネルギー供給ができる方法を体のメタボリズムが優先する。
  • ある程度酸素供給が間に合う強度の運動(有酸素運動)を行っていると、よりエネルギーの供給率の高いメタボリズムが行われる。

これらの法則があるため、「脂肪が主なエネルギーの供給源となるには、有酸素状態のやや低~中強度の運動を中~長時間行う必要がある」ということになります。

そして、脂肪からエネルギーを取り出すためには、有酸素状態である必要があるため、息が切れるような無酸素状態では、燃料として使うことはできません。しかし、息が切れていたとしても酸素は常に取り入れられているため、エネルギー供給が間に合わず無酸素でも機能する方法が全力で使われていたとしても、全く酸素が入ってこない状況でなければ、脂肪もエネルギー源として僅かであっても使われる可能性はあります。

この話は、突き詰めていけば色々な説があって、かなり深い話になってしまいますが・・・今回は大まかな流れについてお伝えしたく思います。

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エネルギーって何?

食べ物からエネルギーを取り出す際のエネルギーとは何のことでしょうか?これは、体を動かすときに必ず必要で、十分なエネルギーが供給されないと細胞は死んでしまいます。

このエネルギーは、Adenosine Triphosphate (ATP)と呼ばれていて、図1の化学式によって表されます。

図1

ATPは、Adenosine Diphosphate (ADP)とInorganic Phosphate (Pi)によって成り立っていて、この2つをくっつけておくのにはエネルギーが必要になっています。

つまり、ATPをADPとPiに分解した時にエネルギーを取り出すことが可能になります。

「ATP=ADP+Pi+エネルギー」

食べ物を分解していくことで、ATPが生まれ、それをADPとPiとエネルギーに変換することで、エネルギーが消費されます。その際に、脂肪から効率よくエネルギーを取り出すことができれば、体から脂肪が減っていくという仕組みになっています。

Krebsサイクルを使えるかどうかがエネルギー消費のカギ!

体を少しでも動かす際にはエネルギーが必要となりますが、脂肪を燃料として使っていくためには、それなりの時間が必要なのは既に述べました。そこで、まずはエネルギーの使われ方を確認しましょう(図2)。

図2

有酸素状態を作っておくほうがカロリー消費が増える理由としては、図2の黄色い部分が説明しています。この部分は、合計で36個のATPを作り出すことができます。しかし、この黄色い部分のメタボリズムを活用する条件として、有酸素状態を維持することが挙げられています。

図2はグルコース(ブドウ糖)を分解してエネルギーに変換していく流れを表していますが、脂肪をエネルギー源とする場合は脂肪を分解してアセチル・コエンザイムAを作り出し、図中Krebs Cycleを有酸素状態で機能させます。

有酸素状態を保つことで、electron transport chainまで進めば、多くのATPを作ることが可能となります。これが、脂肪燃焼の仕組みとなります。

図3

図3に見られるように、Glycolysisと呼ばれるプロセスでまずはグルコースを分解します。これは細胞内で行われていますが、細胞内のミトコンドリアの外で行われています。また、このプロセスには酸素が必要とされていないので、無酸素運動においては、このGlycolysisが一つのエネルギー供給方法となります。もう一つの無酸素状態でのエネルギー供給は、クレアチンリン酸とAず3DPを使って、ATPとクレアチンを作り出すプロセスも、無酸素で行うことが可能となります。いずれにしても、脂肪を燃料にしたエネルギー消費においては、図3のKrebs Cycleに脂肪から作り出したアセチル・コエンザイムAを投入する必要があります。この有酸素・無酸素状態に関しては、また追ってお伝えします。

最後に・・こうした食事からのエネルギー精製に加えて、メカニカルエネルギーについては、ISEALインソールが役立ちます。どういうことかというと、メカニカルエネルギーの効率を良くすることで、疲れにくく下肢関節を痛めにくい歩行やジョギングが可能になります。ぜひお試しください!

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文責:Dr Hanatsu Nagano

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