座っている時間が長いと、心臓病になりやすいという話があります。これは、現代のライフスタイルにおいて、かなり大切な話です。というのも、多くの人たちが、デスクワークをしていて、一日の大半を座って過ごすことが多いからです。

さらに、昨今のコロナ渦においてリモートワークなどが推奨されている状況において、座って生活する時間が長くなるのは、ある意味避けようがない問題と言えるかもしれません。

しかし、コロナ渦をどのようにして乗り越えるかを考えるにあたって、座りすぎのリスクをここで勉強しておくことは有意義だと言えます。

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座りすぎるとどうなるの?

長く座りすぎると健康を害するということが分かっていても、一体全体どの位の時間座っていたら悪いのか?などは、明確に示されていません。

なので、「一日〇〇分以上座ったら、心臓病のリスクが上がります」などといった決定的な証拠は未だに研究中の課題であると言えます。

ラットの実験によると、人にとって「座っている」に相当する姿勢を長くとることで、体にどのような変化が生まれるかを観測したところ、様々な健康被害が見られました。

まず初めに、脂肪を分解する能力に低下が見られ、コレステロールの濃度の上昇が、一日を立たずして見られ始めました。また、ミトコンドリアの活動にも悪影響が出たことが報告されています。つまり、脂肪を分解する能力が落ちて、エネルギー消費の要となるミトコンドリアの活動が落ちることで、肥満の問題が生じる可能性が予測できます。さらに、皮下脂肪としての肥満だけではなく、内臓脂肪の増加が起これば、高血圧などに繋がる可能性もあります。(一部の研究だと、座りすぎと高血圧において、直接的な相関関係は見られなかったという報告もある)

さらに、筋肉の活動も低下することが報告されています。

これらの報告から、長く座り続けるのではなく、定期的に立ち上がって歩いたりする方が良いことが示唆されます。仮に運動を行ったとしても、座っている状態が長引きすぎないようにすることが大切だと考えられます。

DNAの突然変異
DNAの突然変異

座りすぎることで、酸素の供給などにも悪影響を与え、それがDNAに突然変異を引き起こす危険性についても報告があります。DNAへの突然変異は、ガンを引き起こす可能性が心配されますが、「座りすぎ」は心臓病を引き起こすリスクが高まり、ガンのリスクが高まるという報告は少ないものの、これは「座りすぎ」が「ガンのリスクを高めることは無い」ということではなく、「座りすぎが原因で起こった健康被害の一つがガンのリスクを高める可能性は否定できない」と解釈するべきかもしれません。

座りすぎのリスクを数字で表すと・・・

ある研究によると、一日中座っている人は54%ほどの死亡リスクが高まるとの報告があります。テレビを見る時間に換算すると、1日2時間以下しか見ない人と1日4時間以上見る人を比較すると、4時間以上見る人の方が、死亡リスクで45%、心臓病による死亡リスクに限定すると、80%も高いことが分かりました。

座りすぎは、このように死亡リスクを高めることが報告されていますが、1日60~75分の中強度以上の運動をする人においては、座りすぎが死亡リスクを高めるということはありませんでした。このように、運動は座りすぎによる健康被害を軽減する効果があります。

外出が難しい状況の時こそ注意を!

日本では緊急事態宣言が出されていて、なかなか普段と同じように外出ができない現状があります。テレワークなどは推奨されているものの、座りがちな生活になりやすいというデメリットもあります。

さらに、2021年1月現在、ただでさえ外は寒く、なかなか外出に積極的になれないのも当然かもしれません。

しかし、こういう時こそ注意が必要です。

例えば、1時間座った後は、10分くらいは家の中を動くように心がけるなどの習慣を身に着けるようにしましょう。

今思えば、学校の授業の間の10分休み・5分休みの意味は、こういうところにもあったのでしょう。

暖かくなってくれば、少しずつ外出がしやすくなりますし、ウイルス自体も一般的には活動が弱くなる傾向にあります。

これからの1カ月ちょっとを、乗り切りましょう!

最後に、こんな状況下でも外出をする時は、怪我をしないようにISEALインソールの活用をお勧めします。バイオメカニクスの観点から、怪我が予防されることが科学的に証明されています。

また、科学番組をYouTubeで始めました。様々な分野をカバーしています。ゴンちゃん、ミクロちゃんという犬とネズミの愛らしい掛け合いが見る人の気持ちを温かくしてくれるような気がします(笑)チャンネル登録して頂けると大変うれしいです!!!

Lavie, CJ., Ozemek, C., Carbone, S., Kalzmarzyk, PT., Blair, SN. 2019. Sedentary behaviour, exercise and cardiovascular health. Circulation Research, 124 (5): 799-815.

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