何をしている時に幸せを感じるか?は人によって違いますが、自分の場合は新しい開発をしている時に至上の喜びを実感します。そして、今年は新規開発が始まり、とても幸せな日々を過ごしています。

 

優等学位(Honours)・博士研究をフラッシュバックさせる開発の日々。

毎日論文を読み、データを分析し、自分の理論に磨きをかけ昇華させていきます。

『カチッ』って何かがはまるような感触が出れば、開発の基盤ができあがったようなものです。

しかし、これを得ることができるかどうかは、保証ができない部分ではありますが。。。

 

そこで、今回は自分の発明の方法をお伝えします。

クリエイティビティ―も大切なのだとは思いますが、自分はそこまで閃きの天才型では無いので、単にプロセスを踏んでいくことがカギだと思っています。

天才の閃きが無くても…開発はできます

これは、発明に役立つと思いますが、それ以外にも情報リテラシーの向上においても、全く同じプロセスを踏んでいることが分かります。

ここでは、プロセスを3つに分けます。

【圧倒的な情報量】【一貫して矛盾の無い仮説】【検証】

 

壱.【圧倒的な情報量】

自分自身がHonoursや博士研究をする過程で、何千という科学論文を読んできました。

科学論文を読んだことがある方はご存知と思いますが、慣れるまでは理解するのが難しいと思います。

10年ほど前までは、基本的にはこうした科学論文は研究機関などでしかアクセスできない時代でしたが、最近はオープンアクセスといって誰でも読めるような雑誌も増えてきています。

 

 

論文の読み方としては、「浅く広く網羅しているもの」からスタートして、気になった部分の専門分野は「狭く深いもの」を読んでいきます。

つまり、まとめ論文(レビュー論文)から始めることをお勧めします。

レビュー論文は、基本的に大量の先行研究をまとめていくことを目的としています。

そして、先行研究リスト(リファレンス)が科学論文には必須なので、気になった作品をさらにダウンロードしていくことは比較的簡単です。

とにかく、読み続けます。

冗談抜きに一日の半分は論文と向き合っていますが、自分にとっては大切な時間となっています。

 

自分の場合は、既に研究者としての土台があったため、最初から9割くらいは基礎知識がある状態でのスタートですが、科学の進歩は日進月歩。

数年前の常識が180度ひっくり返っていることも、360度回って結局同じ結論になっていることも珍しくありません。

よって、今年は特に2016年以降位の新しい論文をベースに知識量を増やしています。

 

そして、読み続けていると「皆が同じこと言っているな」と感じることがあると思います。

そうなれば、それは1つの「事実」として自分のセオリーに組み込んでも問題がないかと思います。

ただし、「AをしたらBという効果があった」という論文が存在した場合、かなりの高確率で「AをしてもBという効果はなかった」というものも存在しがちです。

例えば「効果があった」というのが大多数で1作だけ「無かった」と言っていた場合は、「何故効果が無かったのか?」に関してきちんと理解し、それができた場合は、基本的には「効果はあった」と考えるようにしています。

このように大多数の研究者が同じことを発表していれば信憑性が高くなります。

 

これは、開発という特殊なケースのみでなく、日常のニュースなどでも全く同じことができます。

例えば、Yahoo!ニュースのトップにあがってきた「広くて浅い」トピックの中から、気になるものを選択して読み進めていきます。

そうすると、さらに細かい話へのリンクが通常現れます。

こうして、自分なりに情報を精査する必要があります。

 

 

弐【一貫して矛盾の無い仮説】

この作業は、慣れてくれば自動的に頭の中で始まっていきます。

自分の場合は、ビクトリア大学へ向かう車の中や、ダンデノング山脈の公園を散歩している時にこの作業を行うことが多いように思います。

メルボルンで最高の自然を誇るダンデノング山脈

これは、ビジネスの進め方でも全く同じ作業が必要な気がします。

一貫したストーリーが必要です。

矛盾が出たり、あやふやな説明しかできないのであれば、その部分を補強する情報収集に戻ります。

 

自分の場合、ここで一本線が通れば、発明の理論が完成したということになります。

 

 

参【検証】

そして、自分のセオリーを色々な方法で検証しながら、セオリーを少しずつ修正して完成度を高めていきます。

ここまでくれば、研究者としての発明品の完成はあと少しということになります。

もちろん、本格的な検証には相当な時間が必要で、科学的根拠を謳う上では大切なことになりますが、根本的な発明の種はそれ以前に花を咲かせていることが多いと思います。

 

 

発明という特殊なケースだけではなく、日常的に役立たせるためにも、【情報収集→矛盾の無いストーリー作り→検証】を習慣とすれば、リテラシーの向上にも効果があるはずです。

 

 

 

 

前置きは長くなりましたが、今年は新規開発にもかなり力を入れていました。

1つ目は、歩いているだけでトレーニング効果のあるインソール。

現状のISEALインソールは、歩行を最適化しますが、今開発しているものは、敢えて負荷を与えて鍛えていくことを目標としています。

トレーニング効果があるということは、オーバーロードの原理から、普段以上に筋肉を使わなくてはなりません。

しかし、力を生みだした場合に圧力が過度に高まれば、足の変形や痛みに繋がる可能性が出てきます。

トレーニング効果を追求しすぎて安全性を損ねては元も子もありません。

なので、「安全性を必要なレベルまで高めたうえでのトレーニング効果」となります。

特に、歩行は毎日何千サイクル行われることなので、そこにトレーニング効果を付加することができれば、大きな効果が期待できます。

今年末か来年初めには、この新規商品も大きくデビューできることを期待しています。

現在は、機密事項としてあまり話せませんが、追って経過を報告します!

 

膝サポーターの開発

2つ目は、膝サポーター。

これは、膝にかかる衝撃を吸収する理論が完成したことから開発を始めています。

歩行はもとより、運動時にも使えれば、より多くの人々の膝を守ることができるかと思います。

自分自身も小学生の頃に膝を怪我して以来、痛みを感じることがあります。

また、ISEALインソールを開発するきっかけをもらった祖父が、生前膝の痛みに悩まされ始めていたこともあり、「インソールの次は膝のサポーター作るよ!」と約束していたこともあり、何とか完成させていきたいです。

主にサポーターには、3つ大切な要素があると考えています。

  • 「膝を固定する」
  • 「軟骨の再生を促進する」
  • 「衝撃を吸収する」

現状店で売られている膝サポーターは、①がほとんどで、②③の要素はありません。

前述した通り、セオリーは完成したので、今は試作品作りを始めているところです。

これからメーカーとともに、さらに完成度の高い試作品を作っていきたく思います。

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