自分がそもそもバイオメカニクスの研究を始めたのは、自分の祖父が転倒をして怪我をしたことに端を発していますが、この背景には日本の超高齢社会があります。
祖父のお見舞いに行けば、同じく転倒が原因で入院をしているシニアの方が数多く居ました。祖父のために作ったISEALインソール、最初の試作品ができてから去年亡くなるまで、祖父を転倒から守ってくれました。
そして今は、このインソールを日本中、そして世界中に拡げていくことが私の使命であります。
そうした背景の中、拡げるのは簡単ではないことがすぐに分かってきました。
良いものを作るために10年以上の時間を投資しましたが、「良いものは勝手に拡がるのか?」という根本的な質問から目を背けるわけにはいかず、今までのように狭く深い穴を掘るタイプの努力ではなく、より広角的に物事を見なければなりません。
Aを達成したいのだから、Bが必要で、そのためには、Cをしなくてはならない、のであれば、Cをしなくてはならないし、B→Aを忘れてはなりません。
日本でまず拡げてから世界に輸出するのか?それとも、世界と同時に行うべきなのか?世界を先行させてから逆輸入した方が、話題性や信用性が高まるのか?などと、考えればきりはありませんが、こんな時は左脳を使った理屈や戦略に加えて、右脳を使ったインスピレーションを大切にしていきたく思っています。
私自身の場合、19歳から海外に住んでいるため、日本の商習慣やコネクションが弱く、その一方でオーストラリアを始めとした国際的なコミュニケーションの方がやりやすいのかもしれません。
多大な方々のご協力により、日本マーケットでも展開を始めていますが、今月は様々な国際マーケットとのやり取りがありました。
中東Abilities
昨年「世界で最もイノベーティブな新しいケア商品」(Most Innovative New Care Product in the World)をロンドンにて受賞した際に、お会いした方より、中東の医療機器メーカー(Abilities)を紹介して頂きました。
そこからやり取りを重ね、以下のWebsiteより、注文や販売などを行ってくれています。
https://www.abilities.ae/product/magic-insole/
小売りというよりは、いっぺんにたくさん売る(例:病院・リハビリ施設など)形ですが、より多くのアブダビの方々にISEALインソールを利用して頂きたく思います。ご協力ありがとうございます!
Global Award再び!?
そんな機会を得ることができた2017年Global Awardですが、今年もなんとノミネートされました!まだ、受賞が決まっているわけではないので、ぬか喜びにならないように抑えていますが、2年連続受賞することができて、また世界中の方達とISEALインソールの販売についてお話ができるかもしれない!と考えると、非常にワクワクしています。
もし決定したら、またアップデートいたします。いつまでたっても、アップデートが無ければ…そっとしておいてください。(笑)
精神修行「1000段の階段」~いざバングラ!
海外マーケットといえば、このブログでも書いたように、4月にバングラデッシュにて知財の活用についてBUETというバングラデッシュ最高峰の大学にてプレゼンしてきました。
その際に、靴メーカーを紹介して頂けるとお話を頂き、色々と時間はかかりましたが、8月5日より行くことになりました!
バングラデッシュ最大の靴メーカーにISEALインソールを搭載するためには、何をしなければならないのか?まずは、自分自身の自己紹介、ISEALインソールの機能、法的な話(他社との契約や特許関連)、ビジネス的な話(主にコスト)などなど…いずれにしても大きなチャンスではあるものの、1人で出向いて話をしてくるためには、揺るがない精神力が必要!ということで、精神修行に行ってまいりました。
そこで、自分の大好きなDandenong山脈の入り口にある1000ステップスというハイキングコース。1000段の階段を登るという荒行になります。
荒行と言っても、10年前はスイスイと登って、3周くらいしましたが、時は経ち、健康促進の研究のやりすぎで、皮肉にも体力が怪しくなってきた今、息切れをしながら寒い中大量の汗をかきながらの挑戦となります。
「あとちょっと…」「そこ曲がったら頂上か?」と何度も期待しながらも、無常に続く階段。終わりが見えない中、「あと少しなはず!」と信じて、一歩一歩進んで行くトレーニング。
まさに、今の自分にピッタリの山での精神修行となりました!
そして、山に有名な占い師が居ると聞いたので、今回初めて占ってもらいました。
「一か所のところにとどまることができず、ルーティーンを繰り返すのが苦手。ビジネスはうまくいくでしょう。健康も平気。ヨガを始めると良いでしょう。」とのことでした。。。
いざ、バングラへ!
ぴよ将棋(将棋マニア限定)
藤井7段(2018年8月現在)フィーバーが起こる数カ月前から、自分も将棋の勉強を始めました。
自分の場合は、駒の動かし方は、小学校の頃父親から教わりました。父親は3段というレベルで、当時は彼と指して勝ったことは一度もありませんでした。
その後Yahooのオンライン将棋などをたまにやっていましたが、多分棋力は初段~2段位であったと思います。
そんな自分ですが、藤井フィーバーの前から、ちょっと本格的にやってみよう!と思い、初めて将棋の勉強を始めました。そして、今は父親と同じ3段になりました。
しかし、将棋を知っている方なら分かると思いますが、3段というのは、極みに到達するための準備段階の前段階位のレベルで、上級者とは言えない、あるいは上級者の始まり位のレベルかと思います。
私のようなレベルで将棋の技術については書けませんが、一般の方達に対して、大よそのガイドラインは以下の通りです。
このプロの物差しで見た4段以上がプロであり、プロの物差しで見た1級は、アマチュアの5段相当と言われています。
ということを考えれば、私のようなアマチュア3段は、趣味レベルでの将棋、ちょっとした大会で多少活躍できるレベルであって、本当の頂きから見れば、山の麓位のレベルということが分かって頂けるかと思います。
しかし、自分は向上心を持って、もっともっと強くなりたいと思っていて、結構真面目に勉強しています。
特に最近は人工知能の強さがトッププロを凌駕してきたので、人工知能相手に練習をすれば、ある程度上達は見込めるかと思っています。
その中でもお勧めしたいのが、ぴよ将棋です。これは無料アプリですが、5段クラスまでの棋力があるようで、自分のレベルだと非常にちょうどよい練習相手となります。
(もっと強い方々には物足りないのかも分かりません…以前元奨励会の方がぴよ将棋の最強レベルに勝っているのをYouTubeで見たので、本当に強い方たちにはもっと強い人工知能が必要なのだとは思いますが…)
将棋は、序盤・中盤・終盤に分かれています。
序盤は、戦形を決めて駒組みをする段階。そして終盤は、寄せ~詰め将棋となります。そして、自分の目下の課題は、中盤の後半です。
終盤の入り口に入るまでが下手で、ここでひっくり返されることが多い気がします。ミスが無いことが大切な段階では、駒損などをしないことが大切ですが、「終盤は、駒の損得より速度」と言われていて、この案配が非常に難しいのです。。
終盤に入っているのに、チンタラやってしまったり、まだ終盤に入っていないのに、勝負を焦ったり…この辺りが非常に難しくあります。
しかし、強くなるための心構えは少しは見えてきました。
例えるなら、真剣を研いで研いで研いで…間合いを測って…いざチャンスが来たら「ズバッ」と一刀両断。
高段者は、こんなイメージです。一切無駄な手が無い。
良い手が無い時は、損にならない手を指し、相手に手を渡し、そこで陣形が少しでも乱れたら、一刀両断…こんな感じで、いつもやられています。(笑)
また、自分が小学校の時に将棋の手ほどきを受けたときは、「四間飛車破り急戦」をまず覚えました。
その副産物として(笑)、相手が四間飛車以外で来た瞬間に「四間飛車」にしてきました。
実際は、四間飛車の方をより多く指していたかもしれません。しかし、戦形を絞ることで、その2つの指し方においては一定の技術が習得できたかと思います。
ピッチャーに例えるならば抑えるということのみを考えれば、ストレートとフォークの極みを目指す方が、中途半端なカーブやスライダーを投げるよりも良いかもしれないということです。
しかし、将棋を知るためには、様々な指し方を覚える必要があると思いました。羽生竜王が将棋界の神様のように扱われていますが、横綱相撲と同じで、「相手に好きなことをさせて、勝つ」というのが極みかもしれません。
本当の極みは、その時の思い付きで指せることかもしれません。もちろん、羽生竜王も相手の得意戦法を真っ向から受けて負けることは当然あり、勝ち負けだけを考えるのであれば、一つの戦形を極める方が強い可能性も十分あるかと思います。
まぁそういう背景の中から、居飛車の勉強を始め、「角換わり」「横歩取り」「左美濃 急戦」などをある程度指せるようになってきました。まだまだ基本定跡の勉強段階ですが、ここを超えてから、得意戦法の昇華に繋げていきたく思います。